A.Kさん(女性/東京都/2023)

Kenビジネススクール受講生[W合格!]
宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士試験

昨年、2023年度宅建士受験に続いて賃貸不動産経営管理士試験に見事、W合格されたA.Kさんの合格体験談、インタビューです。

不動産会社勤務
A.Kさん(女性・東京都)
合格してから「どうしてダブル合格を果たせたのか?」について自己分析をしましたので、今後双方の資格を受験しようという方々に私の体験談が少しでもお役に立てれば幸いです。

ロングインタビュー

宅建試験合格、改めておめでとうございます。勉強方法、本試験の感想やそれに向けた準備学習、弊社テキスト類の活用方法などについてお伺いします。

Q0.【自己紹介と全体を振り返っての感想】
まず自己紹介をしていただくとともに、昨年宅建士試験が終了したあと、すぐに賃貸不動産経営管理士試験の準備を開始したとのことですが、両方に合格したいま、振り返るとどのような感想がありますか?

令和4年度 東京都ひとり親家庭就業推進事業『未来応援プログラム』(東京都在住のひとり親家庭の方を対象として、就職・転職、収入アップをめざす方を支援するプログラム)を受託、運営するキャリアマム㈱さん、また「賃貸不動産経営管理士養成コース」で講義・講座運営する㈱KENビジネススクールさんには、たいへんお世話になりました。

私はそのコースの受講生です。受講料は東京都の支援で無料でした。都民の皆様のおかげで無料で受けさせていただいておりますので決して無駄にするわけにはいかないと、講義もテキストも最大限に活用させていただきました。宅建試験が終了してから、賃貸不動産経営管理士の勉強を始めたので、3週間で合格したわけですが、独学では決して合格できなかったと思います。

また、今年両方の資格試験を受けるダブル受験でなければ、3週間で合格はできなかったと思います。

【宅建&賃管2023・ダブルライセンスの勧め‼】これからは宅建士&賃管士W取得が常識に?宅地建物取引業と賃貸住宅管理業の関わり 実はつながっている宅建と賃管

Q1.まず、宅建資格取得のきっかけを教えて下さい

所属先の上司から「10年後にどうなっていたいですか?」と何度か問いかけを受けていました。具体的には「今の事務の仕事のままでなく、例えば営業職など収入の増えるほかの業務に挑戦してはどうか」「この先、育児から手が離れれば、仕事に時間が割けるのではないか」といったことです。

私はシングルマザーで、いわゆる母子家庭です。10年後に子供たちは成人しますので行政支援をその時に受けることはできません。子供が成人するまでのマネープランしか考えていなかったので、そこで初めて自分の今後について考えました。

ふと気づけば最近、趣味や自分の時間を取れていることに気が付き、資格試験の勉強の時間を確保することができるのではないかと思いました。

それならば「今の会社で長く働くために何ができるか」と考え、不動産業ですから「宅建かな」と思ったのが勉強開始のきっかけです。その足で役所に行き、職業訓練給付金の相談をすると、タイミングよく「ひとり親向けの支援プログラム」が募集締め切り間近であると知りました。

そして、ちょうど宅建士と賃貸不動産経営管理士のダブル受験コースがあったので応募しました。

Q2.勉強した期間や学習計画のポイントはなんでしたか?また、1日の学習時間とそれをどのように確保しましたか?

2023年の3月ころから受験を視野に入れ、5月に講座が始まるまで漫画の宅建テキストを数回読んだほか、Amazon Audibleの無料期間を利用して宅建テキストの朗読をBGMにして何度も聞きました。こうした漫画や朗読を通じて、その後に受講した講義で何を言っているか理解できる程度の知識を仕入れました。

講座が始まった後は、オンタイムで受講できなかったため、次の講座までの1週間をかけて前週の講義を聞いたうえでテキストを読むということを7月まで繰り返しました。

8月からは田中先生の短期集中講座(※1)が始まったので、指定テキスト『1問1答』(※2)などで過去問や予想問を解き、間違った問題を復習するという方法にシフトチェンジしました。

※1 ①権利関係マスター短期集中講座・②宅建業法マスター短期集中講座・③法令上の制限・税・価格評定マスター短期集中講座
※2 1問1答式オリジナル過去問集(500問)&予想問題[①権利関係編][②法令上の制限・税・価格評定編][③宅建業法編]

本番の試験当日まで普段の生活のリズムは変えずに、趣味の時間もとりつつ、夜間に一日数時間程度の勉強時間を確保しました。

とはいえ、短期集中講座を受講する際に、二日間の講義受講の時間を確保し、集中して受けられるよう予定を調整しました。また、試験直前の休日には平日の仕事をしている時間帯に集中して問題を解くようにしました。

Q3.今回、何点で合格されましたか?

宅建試験は40点でした。ただ、誤った選択肢を選ぶところを正解の組み合わせを選んでしまい、誤答にしてしまった取りこぼしが3問ありました。事前に受けた模試のみならず本試験中も、何度も答案の見直しをしたのですが、模試も含めて正答できるはずの問題を取りこぼしてしまう点は反省点です。これから受験する方々へ、正確な答案の見直しをお勧めしたいと思います。

Q4.今回の試験受験は何回目でしょうか?

1回目です。

Q5. 試験を受験し、合格したうえでの全体的な感想は?

宅建士と賃貸不動産経営管理士試験のダブル受験はひじょうに効率的だと感じました。また、独学ではダブル合格は非常に難しく、厳しいだろうなと率直に思います。

Q6.今年度試験の難易度に関する感想はありますか?

宅建はみたことのある選択肢が多くあるような感じで、難易度が下がったような印象をもちました。権利関係は難しかったですが、法令上の制限などは簡単で、私は(これは自慢ですが笑)満点を取ってしまいました。もともと私は業法が苦手で、取りこぼすのであまり得点源にならず、権利関係で点数を重ねていたため、40点での合格は想定内かなと思います。

Q7.5点免除の有無を教えてください

どちらの試験も免除講習は受けませんでした。


Q8. 弊社宅建講座(講義)の感想を教えてください

講義はとてもわかりやすく、要点がしぼられているので効率よく勉強できました。

Q9.弊社『宅建合格アプリ』をどのように活用されましたか?

隙間時間に無料アプリの『一問一答』をポチポチやるのと、模試の後に自分の傾向がグラフなどで見られるので、苦手分野を対策するのに役立ちました。

Q10.弊社テキスト『要点整理』をどのように活用されましたか?

講義受講のあとの復習に使いました。講義中は書き込みや線を引くなど、講師の先生の指示通りに使用しました。

Q11. 弊社「予想模試」をどのように活用されましたか?

過去問以外の問題をどのくらい解けるのか、また理解していないカテゴリーや誤答の傾向などを把握することに活用しました。過去の試験問題だと、すでにテキストや講義で見たことのある問題なので理解していなくても正解できてしまうことも多いからです。

それと本試験で、どのような順序で解答していき、どうマークシートを塗りつぶしていくか、そして時間配分のみならず答案の見直し方法なども事前に練習できました。

Q12.【勉強法・苦手分野】重点的に対策に力を入れた分野はありますか?

まず、5問免除を受けなかったため、建物構造や統計などは宅建で叩き込んでいました。
出題範囲が重なるところがあるのは周知の通りです。また、宅建勉強中に、私は権利関係が得意である一方、業法は苦手ということがわかりました。こうしたことから権利関係はさらりとしか勉強していません。

これは蛇足ながら、法律の基本スタンスと大枠だけを叩き込み、あとはルールに従って設問の正解を考えるという方法だけでなく、既に持っていた試験スキルで回答を導いています。一つ一つ暗記しているわけではありませんので、ある程度の応用がききます。

時間をかけたのはサブリース関連と賃貸管理の法律などで、講義で宅建との違いを強調してくださっていたので、その相違点を中心に勉強しました。

本試験は個数問題ばかりで苦戦しましたものの、なんとか合格点を獲得できました。学生時代さんざん勉強しましたが、回答を考えている最中に田中先生の声で「この設問の答えは〇!」と頭の中に聞こえてくる経験を初めてしてびっくりしました。宅建、賃管士ともに非常に濃密で効率的な講義でした。

Q13.受験対策を進めたなかで苦労した点、工夫した点はありましたか?

ひらがな一文字で正誤が変わってしまう問題も多く、ひっかけや内容が正しそうに見えても正解でない問題など、問題の「クセ」を見分けるまでは苦労しました。

完全に理解していてもひっかかるものもあり、内容理解とともに試験テクニックを同時に身につけながら、慣れていくといったような感じでした。

Q14.【最後に】今年、W合格を果たされ、充実感もひとしおでいらっしゃると思います。改めておめでとうございました。最後になにかメッセージがあればお願いします。

今年、ダブル受験でよかったと試験勉強中に感じていました。もし、賃管士が不合格で来年再受験となったらこんな勉強では足りないなと実感していたからです。実際に受けてみて、来年になっていたら大変だったなと思います。